三村奈々恵は、クラシックから現代音楽、ポップス、民族音楽まで幅広く演奏するマリンバ・ヴィブラフォン奏者。国際的な演奏活動に加え、協奏曲の委嘱、録音、教育に取り組んでいる。

学歴と初期の活動

1974年、長野県生まれ。3歳でマリンバを始め、1997年に国立音楽大学を首席で卒業し、武岡賞を受賞した。その後渡米し、ナンシー・ゼルツマンに学び、2000年にボストン音楽院で修士号を取得。バークリー音楽院でも教鞭を執った。

1997年に打楽器芸術協会(PAS)マリンバ・ソロ・コンクールで第1位、1999年にニューヨークのコンサート・アーティスツ・ギルド・コンクールで優勝。この受賞を経て、カーネギー・ホール内のワイル・リサイタル・ホールでニューヨーク・デビュー・リサイタルを行った。

演奏活動と新しいレパートリー

北米、ヨーロッパ、アジア、中南米で演奏活動を展開。グアテマラでは国立オーケストラと共演し、2001年にグアテマラ・マリンバ協会の名誉会員となった。

吉松隆にマリンバ協奏曲《バード・リズミクス》作品109を委嘱し、2010年に飯森範親指揮・京都市交響楽団と世界初演した。2011年の飯森指揮・山形交響楽団との演奏は、2014年に日本コロムビアから録音が発売されている。

2025年3月13日には、井手詩朗指揮・Kunitachi Wind Orchestraと、スティーブン・スノーデン《Long Distance》の協奏曲版を世界初演。マリンバとヴィブラフォンによる独奏打楽器と吹奏楽を組み合わせた作品である。

教育と専門活動

昭和音楽大学で打楽器を担当する講師(2026年10月2日時点)。ウィーン国立音楽大学やアムステルダム音楽院でマスタークラスを行っている。審査員としては、2013年のベルギー・ユニバーサル・マリンバ・コンクールや、ドイツ・マリンバ協会の2024–2025年国際コンクールのオンライン審査などを務めた。

ヤマハ・アーティストであり、アンコール・マレット社から三村奈々恵モデルのマレットが発売されている。

主な録音

《マリンバ・クリスタル 2 - ジオメトリック -》には、アンディ・アキホ、ニコ・ミューリー、ゴードン・スタウト、エリオット・コール、スティーブン・スノーデンの作品を収録。三村はマリンバとヴィブラフォンを演奏している。