分類
二重奏
編成
flute, guitar

解説

原曲がフルートとギターのために書かれたアストル・ピアソラの4楽章作品。Bordel 1900からConcert d’aujourd’huiまで、タンゴの変遷を描く。マリンバによる演奏もある。

初演はMarc Grauwels(フルート)とGuy Lukowski(ギター)。Marc Grauwels/Astoriaの録音解説 にも両名による初演が記されている。

以下はピアソラ自身のプログラムノート(録音解説PDFの10ページ) に基づく各楽章の要約。

第1楽章:Bordel 1900(1900年:売春宿)

売春宿での陽気な会話を思わせる、軽快で活気のあるタンゴ。

第2楽章:Café 1930(1930年:カフェ)

踊る音楽から聴く音楽への変化を描く。テンポはゆるやかになり、ロマンティックで哀愁を帯びた和声が広がる。

第3楽章:Night-club 1960(1960年:ナイトクラブ)

ブラジルとアルゼンチンの文化交流のなかで、ボサノヴァと新しいタンゴが出会う時代を描く。

第4楽章:Concert d’aujourd’hui(現代のコンサートホール)

バルトークやストラヴィンスキーを思わせる現代音楽の語法とタンゴが結びつき、未来へ向かう。

各楽章の和声・形式・奏法については、Natによる「ピアソラ:タンゴの歴史」 に詳しい分析がある。同記事にはピアソラ自身のプログラムノートの日本語訳も引用されている。

バージョン

  1. タンゴの歴史 — フルートとギター版 — 原曲 (flute, guitar)
  2. タンゴの歴史 — マリンバとバンドネオンによる別演奏版(Radio France、2024年) — 別形態 (marimba, bandoneon)
  3. タンゴの歴史 — 﨑村潤子によるギターパートのマリンバ編曲 — 編曲 (marimba)

出典